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2023.09.05

noco-noco

noco-nocoおよびスリーダムアライアンスグループ、 現在進行中の60℃での充放電サイクル試験で X-SEPA™ 搭載電池が2,000サイクルを超える

シンガポール・東京、2023年9月5日 – 脱炭素ソリューション・プロバイダーのnoco-noco Inc.(ナスダック銘柄:NCNC、以下、「noco-noco」)およびスリーダムアライアンスグループは、本日、独自のセパレータ「 X-SEPATM 」と耐高温電解液を搭載したリチウムイオン電池が、進行中の60℃の高温条件下における充放電サイクル試験で2,000サイクルを超えたことを発表しました。

スリーダムアライアンスグループが開発した画期的なセパレータ技術「X-SEPATM」は、電池の長寿命化や性能の向上に貢献します。noco-nocoは本セパレータ技術の独占権を持ち、東南アジアなどの高温地域をはじめ、技術の実用化に取り組んでいます。

60℃の高温環境下におかれたリチウムイオン電池は、電池の寿命が大幅に短くなるという問題が生じています。一方で高い沸点を特徴とする耐高温電解液を採用したリチウムイオン電池は、高温環境下での電解液の劣化が抑制されこの問題が改善されることが知られていました。しかし、この耐高温電解液は粘度が高いため汎用のポリプロピレン製セパレータにしみ込ませにくく、リチウムイオン電池への使用は難しいとされてきました。これに対し、X-SEPA™は多孔質構造であることに加えポリイミド素材がもつ有機電解液に対する高い濡れ性を示すため、従来のポリオレフィン系セパレータでは不可能であった耐高温電解液を使用することが可能となります。

図1 60℃の条件下での充放電サイクル寿命の比較評価 (出典:スリーダムアライアンスグループ)

現在実施中の60℃での充放電サイクル試験の中間結果では、汎用の電解液とセパレータを採用した電池に対し、X-SEPA™と耐高温電解液を採用した電池は、2,000サイクル到達時点で容量保持率が大幅に向上していることが確認されています。また、電気自動車用途で一般的な容量保持率80%のエンド・オブ・ライフを設定した場合、寿命が約5倍に延びます。

更に、この試験セルは耐高温電解液が持つ高沸点物性の効果により、当社が実施したラミネートタイプセルにおける150℃以上のホットプレート加熱試験においてセル膨張が極端に低減されることが確認されており、例えばスマートフォンやノートパソコン等を高温環境下に放置した際に起こり得る電池トラブルを劇的に改善する効果が期待されます。

電解液耐高温試験
https://youtu.be/9_j_CkRhJGY

今回の結果は、スリーダムアライアンスとnoco-nocoが2023年4月に中間結果を発表した時点の約900サイクルから大きな進展を示しています。
スリーダムアライアンスグループの技術者は、2023年9月11~12日に九州大学で開催される2023電気化学秋季大会でこの研究の詳細を発表します。

本日の発表についてnoco-nocoのCEOである松村正大は、「この画期的な結果をとてもうれしく思っており、試験が進むにつれてこの技術の可能性が最大限に発揮されることを期待しています。極端な高温環境下でもより長い寿命と高い性能を実現したいというバッテリユーザーのニーズが満たされていない地域において、持続可能な電動化の加速に貢献できると確信しています。」とコメントしました。

noco-nocoについて

noco-nocoは、カーボンニュートラル経済への世界的な転換を加速する脱炭素ソリューション・プロバイダーです。長寿命で耐熱性の高い電池のセパレータ技術「X-SEPA™」やカーボンニュートラルなリースプラットフォームにより、クリーンで導入への負担が少ない持続可能なエネルギーソリューションのニーズへ対応することを目指します。2023年8月にナスダックに上場しました。詳細については添付URLをご参照ください。www.noco-noco.com

スリーダムアライアンスグループについて

2014年に設立された日本のベンチャー企業、株式会社スリーダムアライアンスを中心とするスリーダムアライアンスグループは、脱炭素化と生態系保全を促進する最先端技術やビジネスモデルの研究開発を通じて、環境問題の真の解決に取り組んでいます。